ソフトバンクが78年ぶりの猛打で今季2度目の6連勝を飾った。前日21日に23安打21得点を奪いながら、一夜明けたこの日も12安打12得点。4番の山川穂高内野手(32)が2打席連続本塁打を放つなど5打点の活躍で打線をけん引した。20年ぶりに復刻した「白のキセキ」の大阪開催で奇跡的な攻撃力を見せつけ、貯金は19で今季最多を更新。タカの勢いが止まらない。
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アーチストの貫禄だった。0-0の1回1死一、三塁。山川はカウント1-1からの3球目、楽天荘司のフォークに空振りした。胸のうちで「やばい」とつぶやいた。「フォークに空振りしてタイミングが合わなかったので、ミートするというか、外野まで飛ばしたいと思って振りました」。4球目の153キロを左翼スタンドへ。強振せずとも打球は悠々とスタンドインだ。「そういう時もあります。たまたまだと思います」。いつも通り、謙遜した。
先制の11号3ランで打線に火をつけた。その後1死満塁までつなぎ、荘司をわずか1/3回でマウンドから引きずり降ろした。着火剤としての役割を問われ「もちろんそういう結果になればうれしい。ただ、打席に入った時は自分のバッティングに最大限ベストを尽くすことを考えている。引き続きそうやっていきたいですね」と涼しい顔で言った。初回に打者一巡で5得点。間違いなく山川が口火を切った。
2回1死一塁の第2打席目も松井のカーブを再び左翼スタンドへ。「タイミングが合い、しっかり振り切ったいいホームラン」とこちらは満足だ。同一試合で2打席連発以上は今季3度目で通算16度目。「僕の場合は乗っていける」と1本出れば今後も期待できる。
前日21日の楽天戦で23安打21得点を奪いながら、一夜明けたこの日も12安打12得点と打線が爆発した。20得点以上の次戦に2桁得点を挙げたのは、グレートリング時代の46年に26点→12点を記録して以来78年ぶりだ。試合前に「(今日は)点は入らんでしょう」と話していた小久保監督も「見事に予想が外れました」とご機嫌。山川は5打点の大暴れで12球団断トツの打点44。打点を挙げた試合は19勝無敗(1分け)で、不敗神話も継続した。
20年ぶりに復刻した「白のキセキ」の大阪開催で、奇跡的な攻撃力を見せつけたソフトバンク。勢いは止まらない。貯金は今季最多19。間違いなく強い。【只松憲】
▼ソフトバンクは21日が21-0、22日が12-0。2試合の合計得点は03年7月26、27日ダイエーの41点(15点→26点)が最多で、33点以上は同じく03年9月13、14日ダイエー(13点→20点)以来、21年ぶり。2試合連続2桁得点の完封勝ちは、73年近鉄が5月23日ロッテ戦のダブルヘッダー第1試合で12-0、第2試合で10-0、97年巨人が4月23日中日戦12-0、同24日中日戦10-0に次いでプロ野球史上3度目。



