日本ハム伊藤大海投手(26)が、29日阪神戦で10年ぶりの聖地1勝を目指す。甲子園での先発マウンドは、駒大苫小牧2年時の14年センバツ初戦で完封勝利を挙げて以来。28日の同戦が雨天中止となり、リーグ戦に続いて交流戦でも開幕投手を務める道産子右腕が、投打での活躍を誓った。この日先発予定だった山崎福也投手(31)は、30日同戦(同)にまわる。
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土砂降りだった甲子園。グラウンドに足を入れることはなく、隣接する室内練習場で調整した伊藤は「いや、全然覚えてなかったんで」と苦笑い。高校時代を思い出すような雰囲気での練習とはならなかったが、やはり甲子園での登板は「すごい楽しみですね」と話した。
14年センバツでは、鮮烈な聖地デビューを果たした。当時、駒大苫小牧で背番号15の2年生右腕は、創成館(長崎)との初戦に先発。9回をわずか3安打に抑え、完封勝利を収めた。
あれから10年。地元の日本ハムにドラフト1位で入団し、4年目の今季は開幕投手を務めるまでに成長。「いつもと変わらず先頭(打者)、1球目、1イニング目をこだわりながら、しっかりイニングを投げることは大前提。交流戦をしっかり勝ちきるイメージを持って、チームとしてもやって、1勝をしっかり目指してやっていけたら」。当時の感慨に浸るよりも、まずはチームのエースとしての決意がみなぎった。
相手は昨季の日本一チームだ。警戒する打者も多い。「近本さん、中野さん、大山さん、森下…挙げたらキリないですけど、つながると本当にドカってきそうな…甲子園っていうのもちろんありますし」と、高校時代は体験していない虎党の大声援も脅威の1つだ。その中で打席にも立つのが交流戦。高校時代には三塁打も放っているが「チームバッティングというかランナーを着実に進める“投手打者”としての役割を果たせたら」。10年ぶりの甲子園。あの頃のように投打でチームの勝利のためにフル回転する。【木下大輔】



