またも新庄劇場で主役の座を譲った。阪神が「日本生命セ・パ交流戦」で初戦から2連敗を喫し、今季初の3戦連続敗戦となった。

日本ハム新庄監督が繰り出した「6番投手・山崎」に先制決勝打となる適時打を許し、今季初の複数適時失策と守りも乱れた。打線も今季6度目の完封負けで8戦連続3得点以下と浮上の兆しが見えない。今季最多4万2614人が入った甲子園で屈辱の完敗となった虎。浮上のきっかけが欲しい。

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無情にも打球は中堅近本の前にはずんだ。4回無死一、三塁。日本ハムの「6番投手」山崎にやられた。西勇が中前適時打を浴び、先制点を献上。交流戦で相手投手に勝利打点をあげられたのは、球団初の屈辱だ。投手に痛打を浴び、岡田監督は「ボール高かったよ」とチクリ。今季最多4万2614人が入った甲子園が、ため息に包まれた。

負の連鎖は簡単に止めることができない。さらに無死一、二塁で、西勇が伏見の犠打を三塁へ悪送球(記録は犠打野選と失策)。2点目を献上し、傷口を広げた。岡田監督は「そんな慌てんでええのにのお。序盤やのに。(バント)シフトも何も敷いてないわけやからさ」と嘆き節。5回2死三塁では三塁渡辺が打球をファンブルし、走者の生還を許した。

1試合で複数の適時失策は今季初。これでチーム失策数は30となり、DeNAと並んでリーグワーストとなった。8つの適時失策はリーグ最多と致命的だ。

打線は8試合連続3得点以下とエンジンがかからない。ゼロ封負けは今季6度目。「つながりって、何本(安打が)出たんや? つながるわけないやんか」と指揮官。「そんな、つながりじゃないやんか、どうやってつながんの、お前」と繰り返した。3番に抜てきした小野寺が3三振。4安打しか出なければ、なすすべもない。

新庄采配にもやられた。前夜は1番、この日は2番の水谷が2戦で7安打と大暴れ。岡田監督は「水谷か。打たれすぎやな、あれ」。対策について問われると「そらしとるんやろ。それは俺に聞くなよ。ちゃんと担当の人がおるんやから。俺が全部せなあかんの?」と一蹴した。「6番山崎」も機能し、やりたいようにやられた。

今季2度目となる3連敗で、3試合連続黒星は今季初となった。日本ハムには2年連続となる負け越しが決まり、交流戦は初戦から連敗スタート。昨季19勝5敗と快進撃を披露した5月は1試合を残し、月間負け越しが決まった。首位広島が敗れ、ゲーム差は1のまま。一方で3位巨人には0・5差に迫られた。31日からの千葉遠征で巻き返す。【中野椋】

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