巨人菅野智之投手(34)が隠れた勲章を手にした。ベルーナドームでの西武戦で7回4安打無失点と好投し、12球団本拠地勝利を達成した。
チームに3カード連続の勝ち越しをもたらし、5月15日以来の首位に再浮上。開幕から無傷の5連勝となった菅野は「僕だけの力じゃない。ただ接戦をモノにできて、自分自身も粘れている。そこが去年との違うところでありチーム単位で乗り越えられている要因」と援護を待ちながら敵地で西武打線を封じた。
3回2死三塁。最初のピンチでギアを1段階上げた。源田にフルカウントから153キロ直球の力で押した。次は緩急で揺さぶり、落差の大きい129キロカーブで空振り三振に仕留めた。「思い描いた通りに三振を取れた」と納得の表情。スライダーは本調子でなかった。それでも崩れず、他の球種も一流の決め球として扱う。「いろんな球種を選択しながら投球ができる。そこは僕の強み」。すごみを発揮し、封じ込めた。
キャリアで唯一、白星がなかったベルーナドームで快投。札幌ドーム時代の日本ハムも含め12球団本拠地での勝利は、球団では16年内海(現投手コーチ)に続く2人目だった。「長くローテーションを守り続け、その記録があると思う。そこは素直にうれしい」。結果を積み重ねる中で、自然と付いてきた記録だった。
昨季の4勝を超え今季はすでに5勝で、防御率は規定投球回未達ながら1・20。チームもセ界首位。「去年のことは去年として、もう忘れている。新しい自分をこれから磨いていきます」。背番号18の背中に誇りと自信がにじんだ。【上田悠太】



