阪神は打てず、守れずで、ついに49日ぶりに貯金がなくなった。この日も1点止まりで今季初の同一カード3連敗。岡田彰布監督(66)は開口一番、言った。「もうええやん。(貯金)0になったから。明日から開幕するんやから」。0からリスタートを切るだけ。後ろを向く時期ではないと岡田節で強調した。
楽天相手に、ゲラと岩崎のダブル守護神が2試合連続決勝打を浴びたショックを引きずっているようだった。初回、先発の西勇が先頭に四球を与えると、1死二、三塁から鈴木大に適時打を許しあっさり2点を献上した。3回は自らのバットで1点をかえしたが、4回2死二塁の守備では小深田のゴロをファンブル。体勢を崩したまま慌てて一塁送球したが大きくそれ、二塁走者の生還を許した。「あのミスを防げたらよかった。自分が焦ったというか、打球が変わったのを反応できなかった」。安定感あるフィールディングも武器の右腕がまさかの「ダブルエラー」。重い流れにのみ込まれるように、6回4安打4失点(自責2)。自滅的な3敗目を喫した。
貧打も相変わらずだった。楽天先発左腕の藤井から放った安打は西勇の適時打を含む4本。頼みの1番中野、4番近本が4打数無安打と沈黙。今季3度目の先発出場となった原口も快音を奏でることはできなかった。4回以降は二塁にも進めず、直近5カードは、14試合中12試合で2得点以下の惨状だ。
岡田監督は流れを変えたい一心だ。「明日から開幕や言うてるやん。みんな毎日切り替えてやろうとしてるんやから」。交流戦は開幕から8試合で1勝7敗で最下位に沈むが、セ・リーグでは首位巨人と2・5差の3位につける。この日は今季12球団で最多観衆となる4万2625人が甲子園を埋めた。球界屈指の熱い声援に応えるために、苦境を一丸で乗り越えれば、必ず光は見える。【磯綾乃】



