日本ハム水谷瞬外野手(23)がプロ初の4番抜てきに応えた。5回2死満塁で左中間へ一時勝ち越しとなる2点適時打を放つなど2安打をマーク。プロ入り前から苦手とする打順にもしっかり対応した。チームは敗れて今季2度目の4連敗で5位転落。直近11戦で1勝のみで借金も今季ワーストを連日更新する「3」と暗い話題が多い中で、売り出し中の「ジェッシー」の躍動が一服の清涼剤となった。

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実は、水谷は4番という打順には苦手意識がある。理由は「準備がシンプルに難しい」。例えば、1回の攻撃では「回ってくるのか、回ってこないのか。1打席目は難しい中で、もしかしたら2死からいきなり得点圏で回ってくるかもしれない。回ってこなければ、次は先頭打者になる」。アマチュア時代から多く任されてきた4番だが、気持ちのつくり方に難しさを感じていたという。

この日はプロ6年目で初めて1軍の試合で4番を任された。どんな気持ちで臨んだのか。「出してもらえているだけ、ありがたい」。試合に出られる喜びで苦手意識を封じ込み、新庄監督からの期待も想像した。「重要な場面で1本を決めてほしいと思って(4番に)置いてもらえていると思う。しっかりと仕事できるよう、いい準備をしようと思いました」。その場面がやってきたのは5回だ。

五十幡のセーフティースクイズで同点に追いつき、なお2死満塁の好機で打席が回った。直前のレイエスは四球で出塁。相手バッテリーの気持ちを読んだ。「レイエスに1発を打たれたくないと攻めた中での四球。投手もストライクが欲しいところもあるけど、簡単にストライクは来ないだろうと。自分から助ける打撃はしないようにしようと思った」。最初の2球は冷静にボール球を見極めた。

打者有利のカウントに持ち込むと、3球目はストライクゾーンに来た。「(甘く)入ってきたボール。自分の考えと一致したので、打ちにいった」と一時勝ち越しとなる2点適時打を放った。4回の左前打も含めて初めての4番スタメンで2安打。準備を尽くして結果を出した。苦境が続くチームも、この日の「4番水谷」のように結果を出すための準備を地道に続けていくしかない。【木下大輔】

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