ソフトバンク山川穂高内野手(32)が、今季ワースト4連敗の危機からチームを救った。0-0の5回1死二、三塁で左中間に先制&決勝の2点適時二塁打。本拠地での打点は1カ月ぶりで、シーズンの猛打賞は約2カ月半ぶりだ。6月は月間打率1割台と苦しんできたが、復調の兆しを披露。4番の働きで、負ければ5ゲーム差に縮まっていた2位ロッテとの直接対決2戦目を制した。

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珍しいヒーローインタビューだった。「先制打の場面の意識」を問われた山川は「こういう意識です。こう」となにやら足腰を動かす。言語化を依頼されると「なんて言えばいいんだろうな…お尻からです。こうです」と左足を前に出すような同じ動作を繰り返した。「バッティングは技術」とブレない、山川らしいお立ち台だった。

上位3人が必死でつないだ。0-0の5回に1番今宮が左前打。プロ初の先発2番起用となった2年目の吉田も、左前打で続いた。強力クリーンアップの一角、3番栗原は犠打成功。1死二、三塁で、ロッテ・メルセデスのスライダーを左中間に運んだ。「こうすれば打てると思ったので」。山川はまた、足腰を動かす。それほど深く、技術にこだわる。「打ちたいと思って打てる世界じゃない。やっぱり技術があって、その技術がかみ合わないと」。6月15日の阪神戦以来、1カ月ぶりの本拠地打点で試合を決めた。

研さんを欠かさない。西武時代の22年、41本塁打で本塁打王に輝いた。当時のインパクトの瞬間をスロー映像にして見直し「簡単に言えば(バットが)下から出ていた」と分析。「今を見ると(バットが)横に回っている。そうなると後ろで打つか前で打つかしかできなかった。そういうのを練習から意識して」。微修正を繰り返し、4月30日以来今季3度目の猛打賞も記録。特に第2打席の右中間越え二塁打は“らしい”打球で「(打ったのは)外側の球。これをセンターに打てたっていうのはやっぱりデカい」と満足そうだった。

負けていれば今季最長4連敗、さらには2位ロッテが5ゲーム差に迫る大事な一戦で、チームは白星を飾った。小久保監督も「今日は主力が活躍して勝ちました」とうなずいた。1勝1敗で迎える17日のカード3戦目。5カードぶりの勝ち越しで、再び波に乗る。【只松憲】

▼王会長(山川の3安打の活躍に笑顔で)「昨日から感じをつかんでいたようだからね」

▼松本裕(9回を3人で締め、3セーブ目)「これまでは今まで以上のボールを投げようという気持ちがあったので、それをなくして普段通りの投球を、と思って投げた。気持ちの部分で修正した」

▼正木(5回の適時二塁打で3点目をたたき出す)「打ったのはまっすぐです。前の打席内容(空振り三振)を考え、逆方向へ意識を修正しました。イメージ通りの打撃を実践できた」

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