全パのロッテ佐藤都志也捕手(26)が、初の球宴でサイクル未遂も、球宴タイ記録の1試合5安打でMVPを獲得した。球団では89年の村田兆治以来35年ぶりのMVPに「まわりがスーパースターばかりなので恐れ多いですけど、その中で取れたのはよかった」とすがすがしい表情だった。
2回の第1打席で左前打、3回の第2打席で左越え適時二塁打、4回の第3打席で右中間への適時三塁打と3打席連続安打。ベンチからは「あとホームランだけだぞ!」と大記録へ鼓舞された。「僕ホームランバッターじゃないんだけどな、と思っていた」。大きな歓声を受けて立った第4打席では、初球から思い切りフルスイングして3球三振。「ちょっと頑張って振ってやろうと思って完全にオーバースイングしたので、村田(1軍打撃)コーチから怒られるかな」と、苦笑いで振り返った。
8回、9回にも打席が巡ってきた。9回1死一塁では左翼へ放物線を描いたが、惜しくも本塁打にはならず二塁打に。大舞台でのサイクル安打にはあと1歩及ばず「次にチャンスがあれば、今度はそれを超えたいなと思います。記録として残ったっていうのは自分として良かった」と自分超えのリベンジを誓った。
MVPの賞金300万円の使い道は「家族を今度旅行にでも連れていけたら」と家族だんらんの時間に使うつもりだ。大記録達成とはならなかったが、初の球宴で存在感を示した。【星夏穂】
▼5安打の佐藤がMVP。ロッテ選手のMVPは89年<1>戦村田以来35年ぶり。同試合も神宮で行われ、先発した村田は39歳7カ月の球宴最年長勝利を挙げた。ロッテ野手では87年<1>戦で3ランを含む4打点の高沢以来。



