聖地への道中は“いばらの道”だった。巨人浅野翔吾外野手(19)が、甲子園にプロ入り後初見参した。阪神戦は正午前に中止が発表され、練習日となったが「あんまり、ゆっくり練習したことなかったので、堪能できたというか、しっかりグラウンドに慣れるための練習ができました」と高松商(香川)時代の22年夏以来、2年ぶりに甲子園を満喫した。
大雨の影響で思わぬ足止めを強いられた。29日の午後3時半過ぎの東京発の新幹線に乗車するも、小田原駅付近で約5時間停車した後に、先の運行が取りやめとなった。東京に引き返し運転し、午後11時前にようやく都内ホテルに到着。この日の早朝に空路で大阪入りし、事なきを得たが若干の疲労感は否めない。
甲子園の外野で守備練習をしながら“あこがれ”への思いを巡らせた。高校時代と同じ中堅付近で打球を追い「高校の時はプロ野球選手目指してやってたんですけど、今はお客さんに見てもらう立場。自分は身長小さいんで、身長の小さい子どもたちに夢を与えられるようなプレーをしたいなと思います」と、今は使命感が大半を占める。
敵地での「伝統の一戦」は未知の領域になる。「先輩に聞くと相手の応援がすごいらしいんで、それも楽しみにしながら。楽しみながらできるくらいのメンタルでやりたいなと思います」と弱肉強食の世界を受けて立つ。絶好調で夏場を駆け抜ける巨人の小さなおっちゃんが、聖地でもうひと暴れする。【為田聡史】



