秋の王座をかけた戦いが幕を開けた。春季3位の東北学院大が11-1で宮城教育大に5回コールドで快勝。先発の堀川大成投手(4年=東日本国際昌平)が4回1安打の好投で白星発進を引き寄せた。東北大は4-3で東北工業大との接戦を制した。31日も同カードで2戦目が行われる。
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堀川にとって最後のリーグ戦。「4年間ずっと行けていない全国へ」という気持ちを胸に、開幕戦のマウンドに上がった。変化球でカウントを取り、持ち味の制球力で凡打の山を築いた。「本調子ではなかったんですけど、それでも野手陣がノーエラーで支えてくれたのでゼロで抑えられました」と周囲に感謝した。
日本一のチームとの対戦を励みに秋に臨んでいる。6月の大学選手権で全国制覇を達成した東北福祉大とは春のリーグ戦で2敗したが、堀川自身は7回6安打、自責点2、13奪三振と粘った。「自信になりました」と言いつつ、「でも勝ちきれなかったので、そこで勝ちきるためにはどうするべきか、春が終わってからずっと考えてきた」という。
大学選手権での東北福祉大の試合は、お金を払ってすべて見た。「課金して、全試合見ていました。こういうチームが全国で通用するチームかと実感しました」。全5試合で59安打の大会新記録をマークした打線に目を凝らし続けた。その後の試行錯誤の末、「三振を取ることも大事ですけど、長いイニング投げるには打たせて取る事が大事」と欲を出さない現在の投球にたどり着いた。
鍵はもうひとつ、捕手・田村虎河主将(4年=駒大苫小牧)との信頼関係だ。「春からよりコミュニケーションを大事にしてきました」。昨春からブルペンでの投球練習でも、必ず田村に受けてもらっている。「自分のボールについて一番分かってくれている。だからあまり(サインに)首を振ることはないです」。
今季はリーグ戦上位2チームが東北代表決定戦に進む。「東北王座に向けて、1戦1戦全力を出すだけです」。集大成でつかんでみせる。【高橋香奈】
◆堀川大成(ほりかわ・たいせい)2003年(平15年)10月17日生まれ、宮城県出身。宮城仙北ボーイズ-東日本国際大昌平でプレー。東北学院大では1年秋から公式戦出場。170センチ、63キロ。左投げ左打ち。
○…リーグ戦初出場の新星が打線を勢いづけた。先制適時打を含む2安打3打点の活躍を見せた佐藤辿柊(てんしゅう)内野手(1年=学法石川)は「緊張はしませんでした。チャンスの方が楽しんで打席に入れます」と胸を張った。春から木製バットへの順応を意識して振り込み、先発をつかんだ。「将来的には首位打者になれるように」と話した。



