日本ハム柴田獅子投手(19)が初体験のビジター球場で大きな経験値を得た。プロ2度目の先発となったロッテ戦で3回5安打1失点、プロ最多の51球を投げた。同球場名物の強風などに苦しみながらも、任された役割を全う。次回は再びエスコンフィールドで先発登板となる見通した。敗れたチームは首位ソフトバンクとのゲーム差が「2」に広がり、4日も敗れ、ソフトバンクが引き分け以上だと優勝マジック点灯を許す。

   ◇   ◇   ◇

最速154キロ右腕の柴田が投じた、ZOZOマリンでの第1球は、143キロ直球だった。「思った以上に風とかにグワッとなんか押された」。左翼方向から吹く約8メートルの強風に少しだけ投球バランスが崩れた。

ロッテの1番高部の威圧感にも圧倒されていた。初球から振ってくるだろうという思いはあったが、真っすぐ勝負。ただ、投げる瞬間に「(高部の)懐に入っていきそうだなっていうのが分かった。やっぱ、そういう迷いがあったら打たれちゃう」。初体験の環境に加えて精神的な不安も入り交じった143キロは、きっちり捉えられた右翼線への二塁打。教訓となった。

続く2番西川に先制適時打を浴びたが、そこから粘れるのが高卒ドラ1のポテンシャルの高さだ。2回からは「リリースの位置とかを低くして、ふけにくい(上ずらない)感じで」と環境にアジャストし、3回1失点で切り抜けた。

納得のいく内容ではなかったが、この経験をできたことが収穫だ。屋根が閉まった本拠地との球速差も「ここまで差が出るとは思ってなかった。それは次に向けての課題。初めてビジターの球場に行くと、こういうこともある。逆に早く分かってよかった。これからにつながる」と前向きだ。

新庄監督も「よく抑えた」と及第点を与えつつも「エスコンの方が威圧感ありますね。この風じゃ、ちょっとコントロール難しかったんじゃないですか。(次の登板は)エスコンの予定で話を進めていこうかな」と明言。負けられない試合が続く9月。本拠地と相性抜群のルーキーが

今回の経験を生かして、逆転Vの戦力となる。【木下大輔】

【関連記事】日本ハムニュース一覧