阪神中野拓夢内野手(29)の「つなぎ」が改めてクローズアップされている。
第1戦の6回無死一塁。初球で近本光司外野手(30)が二盗を成功。状況が変わったことを踏まえて、中野は三塁線にバントを転がした。
三塁手の野村勇内野手(28)は三塁ベースを空けたくないため、思い切った前進はできない。それを見透かしたように、三塁手に捕らせるためにバットを押し出して強めに当てた。
野村はファウルになることを狙ってスルーしたが、測ったようにラインの数センチ内側で止まった。捕りにいっても、一塁セーフになりそうなタイミングだった。
無死一、三塁となり、二盗も決めてチャンス拡大。森下翔太外野手(25)の遊ゴロで同点とし、佐藤輝明内野手(26)の二塁打で勝ち越しと鮮やかな逆転劇が生まれた。
今季、中野が決めた44犠打は12球団断トツ。リーグ2位の中日田中幹也内野手(24)のちょうど2倍。状況に応じて「泣きどころ」を狙う“職人”らしいバント技術が光った。



