一振りで試合を決める。その姿はこどもたちのヒーローだった。0-0の4回。1死一、二塁の好機を迎えた巨人大城卓三捕手(33)に迷いはなかった。「いいピッチャーほど、後手に回ればチャンスは少なくなるので、積極的に」とここまで無安打に封じられていたヤクルト吉村に対し、強気に初球から振り抜いた。打球はやや詰まりながらもスタンドへ。決勝点となる3ランをファンの待つ右翼席へ届けた。

負ければ貯金がなくなる一戦。チームの連敗を3で止めた。今季3発目のアーチは、早くも昨年の数字に並ぶ。打撃好調だからこそ、ポジションは簡単に譲れない。4月24日DeNA戦(横浜)で右ひざに自打球を受け、4試合連続で欠場。復帰後も、右足をかばいながらプレーする姿があった。「日によってですけど…。今はもう大丈夫です」ときっぱり言い切り、結果で万全な姿を示した。

小さい頃は「グラウンドを走り回っていたイメージが強い」と生粋の野球少年だった。「高橋由伸さんだったり、松井秀喜さんだったり、阿部監督もそうです」。巨人軍の名だたる左打者を目に焼き付け、白球を追いかけた。それから、20年以上が経過。東京ドームの左打席で輝き、阿部監督からは「ナイスホームラン。チャンスで積極的に行って、最高の結果」とたたえられた。「小さい子に夢を与えられるような選手になりたい」と、今度は自らが憧れになっていく。

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