<オープン戦:阪神5-3楽天>◇11日◇スカイマーク

 楽天野村克也監督(73)が、1つの走塁ミスにカミナリを落とした。6回、横川の適時打で3-3の同点に追いつき、なお1死一、三塁の場面。内村の高いバウンドの投ゴロに、三塁走者の横川は本塁突入を見送った。試合後、野村監督は「あの場面は西(三塁ベースコーチ)に怒ったんだ。『ゴロストップ』の指示を出していただろ?

 って」と声を荒らげた。

 前進守備の1死一、三塁。「セオリーは『ゴロ、ストップ』」と野村監督は言う。ただ「あの打球を見れば『ゴロ、ゴー』だろ。3年も付き合って、まだ、オレのやりたい野球ができていない」と、柔軟な状況判断ができなかったことをボヤいた。決して俊足ではない横川だけに「ゴロ、ストップ」の指示で足が固まったことを指摘した。

 「本塁アウトなら、挟まれればいいんだ。挟まれている間に、打者走者も走って2死二、三塁にすればいい。セオリーとは、あくまで確率。よそがする野球をするな」。指示通りに動くことだけがチームプレーではない。全員が「いかに次の塁へ」を考えるのが野村野球。野村監督は、セオリーに縛られた思考停止を、敗北以上に悔しがった。【金子航】

 [2009年3月12日12時46分

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