<ロッテ0-9ソフトバンク>◇15日◇千葉マリン
完全復活だ!
ソフトバンク和田毅投手(29)が、ハーラートップタイの16勝目をマークした。ロッテ打線を相手に、7回7安打無失点。自己最多の15勝を目前にして3連敗と足踏みした左腕が、前回先発から15イニング連続無失点だ。鬼門だった千葉マリンでは07年4月以来の勝ち星。首位西武のVマジックは5となったが、メジャースカウト陣も熱視線を送る中での快投で、大逆転Vへの望みをつないだ。
131球目は、139キロの直球で空振りを奪った。7回裏2死。ロッテ2番清田を3球三振に仕留めた和田が、ホッとした表情でベンチに戻った。「まだ投げられましたけどね」。球数を考慮されこの回で降板した左腕は、7回無失点での16勝目にも物足りない様子を見せた。そして、大逆転Vへ向けてすぐに次回の登板に気持ちを切り替えた。
和田
チームが勝ったことが、一番うれしい。まだ優勝のチャンスはあるんで。僕らは勝ち続けるしかない。
完全に本来の投球を取り戻した。3回裏2死一、二塁。打席の金泰均を2球であっさり追い込むと、最後は外角へのキレ味鋭いフォークで3球三振に片づけた。「今日はブルペンからいい手応えを感じていた」。直球、変化球ともにさえ、9個の三振を奪った。自己最多の15勝を目前に3連敗と足踏みしたが、前回先発(8日、楽天戦)からこれで15イニング連続無失点。「0で抑えていけば負けることがないんで」。大逆転Vまで、相手にホームを踏ませるつもりはない。
苦手意識を、気持ちが上回った。千葉マリンでは、07年4月1日以来ここまで7試合白星がなかった。昨季は鬼門対策にスパイクの歯を2・5ミリ長くするなど対策を講じたが、2試合で0勝1敗。それでも前日14日に「ここまできたら、技術うんぬんより気持ちだけ。1球1球魂を込めて投げたい」と話した通り、気合で強力打線をねじ伏せて見せた。
メジャースカウト陣もうならせた。この日はバックネット裏からレイズ、ダイヤモンドバックスなどのスカウト陣が集結。順調にいけば来オフに海外FAを取得する左腕に熱視線を送った。レイズの内堀国際スカウトは「追い込んでからのフォーク、右打者への内角低めへの直球が素晴らしかった。いいものを見せてもらいました」と高評価した。
14日の痛恨のサヨナラ負けで、沈んでもおかしくかなったチームを快投で生き返らせた。「ナイスゲーム。和田もよく投げた」と秋山監督。勝利した西武の優勝マジックは5となった。だが、和田の投球は大逆転Vへ向けてチームに大きな勇気を与えた。
[2010年9月16日12時7分
紙面から]ソーシャルブックマーク



