阪神藤川球児投手(30)が7日、右股関節内転筋炎のためウオーミングアップ途中で練習を回避した。アップ中に強い張りを訴え「動けます」と主張したが、常川チーフトレーナーと話し合った結果、練習を早退。「全然何ともないです。大事を取ってです」と話したが、09年にも痛めた箇所であり慎重に回復状況を見極める必要がある。

 沖縄市内の病院でMRI検査を受け「右股関節内転筋炎」と診断された。今日8日は別メニュー調整で、合流は10日の第3クール初日となる見込み。それでも、回復が遅れれば影響を及ぼしかねない。同トレーナーは、投球再開について「3日過ぎて判断します」と慎重に話した。真弓監督は「(早退は)大事を取ってということじゃないかな。意欲的に下半身(強化)をやっていたからね」と話した。

 1月11日からの沖縄自主トレでは、1日計4キロに及ぶダッシュで下半身を強化した。キャンプでも走り込みを継続。前日6日には、今キャンプ最多の67球を投げ込んだ。現時点では軽症とみられ、3日間別メニュー調整を行う。しかし回復が遅れるならば、小林宏、久保田との「トリプルK」結成にも、暗雲が垂れ込める。

 [2011年2月8日8時41分

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