中日のドラフト1位大野雄大投手(22=佛教大)がキャンプ中はブルペン投球を回避する見通しであることが9日、分かった。2軍を指導する小林聖治投手コーチが「キャンプ中のブルペンは無理でしょう。いつ投げられるかというめども立っていない」と話した。

 大野は昨夏、左肩棘下筋(きょくかきん)を痛めた。だが中日は把握した上でドラフトで単独1位指名。1月の新人合同自主トレでも約20メートル程度のキャッチボールにとどまっていた。2軍読谷キャンプでは現在も投げる距離が伸びていない。

 「投げたいですけど、今は我慢です」。

 本人がそう話すように、キャンプではもっぱらランニングなどで土台を鍛えている。日本ハム斎藤、巨人沢村ら同世代のルーキーが猛烈アピールを繰り広げる中、オレ竜のドラ1はまだまだ我慢の日々が続きそうだ。

 [2011年2月10日11時31分

 紙面から]ソーシャルブックマーク