上からシラニタ、センター取るぞ!

 阪神白仁田寛和投手(26)が17日、1軍経験を生かして来季のブレークを誓った。人気沸騰中のAKB48篠田麻里子(25)は、福岡・糸島高の同級生。センターを務める「上からマリコ」はミリオンヒットと旬を極める。同級生の活躍にあやかって「上からパワー」で潜在能力を開花させる。この日は兵庫・西宮市内の障がい者施設「ドリーム甲子園」を訪問した。

 キャーッ!

 カッコイイ!

 白仁田が登場しただけで、「ドリーム甲子園」が沸いた。黄色い歓声が飛び交うほど、甘いルックスの持ち主だ。「マリコ様」と同じ空間で青春時代を過ごした右腕は、スター性は十分。プロ4年目で1軍を経験したことで、来季の飛躍がリアルになった。

 「自信もついてきました。1軍で投げたことで経験がある。(トレーニングが)明確にできるようになった」

 07年の大社ドラフト1位。4年目でようやく到達したデビュー戦は、10月23日広島戦(マツダスタジアム)。いきなり最速147キロを計測するなど、実力の片りんを見せつけた。2試合に登板し、打者7人に対し浴びた安打は1本だけ。1軍でも通用する手応えを得てシーズンを終えた。課題は精神面だったが、これからは「上から」。もう相手を見上げる必要はない。

 189センチ、83キロの大型右腕は、巨大化も求めている。「体を強くしないといけない。体を一回りか二回り、大きくしたい」。このオフは肉、魚など、タンパク質を多く摂取する食生活を心がける。マウンドに立ちはだかる威圧感で、上から見下ろす。

 篠田麻里子も168センチの長身。ミリオンヒットを記録する「上からマリコ」の由来にもなっている。かつて、活躍する同級生について白仁田は「芸能活動をしているっていうのは大学時代から聞いていたんですけど、すごいですよね」と話していた。4年前のプロ入団時には、イケメンルーキーとして注目されたが、立場は逆転した。

 そんな今をときめくマリコ様も、実は下積み時代を経てきた。AKB48のオープニングメンバーオーディションは不合格で、AKB劇場のカフェスタッフからのスタート。AKB入り後も、専用劇場が満員にならない日々を知っている。白仁田にとってプロ5年目の来季は勝負の年。いまだ知らない、満員の甲子園の「センター」に立つ。【鎌田真一郎】