ボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチ(29日、さいたまスーパーアリーナ)の予備検診が24日、都内で行われた。挑戦者の亀田興毅は余裕たっぷりだった。内藤の後に笑顔で会場入りすると、検診中はカメラに向かってメンチ切りのパフォーマンス。内藤よりリーチが5・8センチ短いと指摘されても「手長ザルやな。関係ないやろ。指が長いかも分からんからな」と一笑に付した。
首の強化の成功が、余裕につながっている。20キロの重りをぶら下げたひもを口にくわえ、上下動させて首を鍛えた。20回×3セットだったのを約2カ月前から35回×3セットに増やした。首が硬くならないよう、リングのコーナーで逆立ちして首を軟らかくする練習も積んだ。首回りは06年12月の前回世界戦前と同じだったが、興毅は「筋肉がついたな。亀の首や」とニヤリ。9月の会見では「おれには弱点がない」と話したが、弱いとの見方もあるあごへのパンチの衝撃を和らげる対策も、しっかり行った。
1月からは個人トレーナーもつけ、全身を連動して動かすトレーニングも行った。すべては弟大毅の敵討ちを果たしての2階級制覇達成のため。この日、内藤との接触はなかったが「何回も会ってたら緊張感なくなる。コンディションも良いし、リング上で結果を出すだけや」と、首の強さは誇示しても闘志は「亀の甲羅」の中に秘めた。

