4階級制覇の前王者ローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)が、3月に0-2の判定で敗れ47戦目で初黒星を喫した王者シーサケット・ソールンビサイ(30=タイ)に痛烈な4回KO負けで返り討ちにされた。

 「パウンド・フォー・パウンド」(全階級通じての最強選手)1位と言われたゴンサレスが、シーサケットとのダイレクトリマッチで壮絶に沈んだ。4回24秒、ゴンサレスはシーサケットの右フックをカウンターで浴び、右方向に横倒しになった。その後、シーサケットの嵐のような左右の連打を浴びると1分18秒、右フックを浴び、マットに沈んで大の字になった。

 ゴンサレスはリングに座り込んだまま上体を起こすと、放心状態のような表情を浮かべてうなだれた。この日の敗戦で、戦績は46勝(38KO)2敗。シーサケットは44勝(40KO)1敗4分け。