ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が8日、都内のジムで初防衛戦(4月15日、横浜アリーナ)へ向けた外国人パートナーとの本格的なスパーリングを開始した。

 技巧派の同級8位ブランダムラ(イタリア)を想定した米国人に2回を終え、「スキルがあってよく動いてくれる」と好感触を口にした。1日には南京都高(現京都広学館高)、ジムの先輩の元WBCバンタム級王者山中慎介が引退。寂しさはあるが「人間の大きさを受け継ぎたい」と誓った。試合直前でも冗談を絶やさない余裕の姿に、あらためて感銘を受けたという。日本人では未到のミドル級での防衛成功。V1戦に重圧もかかるが「100%を出して頑張っていく」と表情を引き締めた。