「海賊姫」カイリ・セイン(宝城カイリ=29)がアスカに続き、日本人2人目となるNXT女子王座を初戴冠した。

 同王者シェイナ・ベイズラーに挑戦。「シェイナは私の闘争心を見ることになる。そして私がNXT女子王者になる」との決意を胸に立ち向かったセインは序盤から王者の右足殺しに苦しみ、劣勢に陥った。右足を引きずりながらも「カモーン!」と挑発。平手打ち3発に裏拳、スライディングDと波状攻撃を加えて闘争心をむき出した。

 さらにセカンドロープからのインセインエルボーで右ひじを相手腹部に打ち込むと、追撃を回避して場外へ逃げた王者に対し、ダイビングクロスボディー、さらにトップロープから再びインセインエルボーをたたき込む怒濤(どとう)攻撃を仕掛けた。ベイズラーの粘り強さ手を焼き、逆に切り返されてキリフダクラッチ(裸絞め)に捕まった。意識が遠のきながらも何とかロープに回避。3発目のインセインエルボーを迎撃され、再びキリフダクラッチを食らったが、素早く後方回転すると、そのままフォールして3カウントを奪取した。

 一瞬のスキを逃さず、勝利をつかみ取ったセインは、17年の女子トーナメントのメイ・ヤング・クラシック決勝に続き、ベイズラーを下した。これで8月31日のWWE大阪公演(エディオンアリーナ大阪)には、NXT女子王者として凱旋(がいせん)帰国することになった。