US王者の中邑真輔(38)が真夏の祭典で前王者を返り討ちし、王座防衛に成功した。

 挑戦者のジェフ・ハーディ(40)をキンシャサで沈めた。前身WWF時代に同王座を獲得した佐々木健介が持つ日本人同王座保持記録(44日)まで、あと9日に迫る35日まで到達。新記録更新は目の前まで迫った。

 先に「カモーン」とあおった王者は、ハーディにバカにするようにたぎる動きをまねされる挑発合戦で幕開け。レッグ・ドロップやウィスパー・イン・ザ・ウインドを受けると、狙ったはずのキンシャサとローブローを連続してかわされた。さらにツイスト・オブ・フェイトからスワントーンボムと挑戦者の得意技をフルコースで浴びた。かろうじてロープエスケイプで回避したが、劣勢が続いた。

 スワントーンボムを狙われると、中邑はさりげなくロープ際に体を移動。絶妙のタイミングで場外に回避し、挑戦者のエプロン誤爆を誘発した。この頭脳的な動きで形勢逆転すると、かかと落としでマットに倒すと、最後はキンシャサでヒザを打ち込んで3カウントを奪った。

 試合後、ハーディ、中邑との微妙な抗争を続けている「毒蛇」ランディ・オートンも登場したものの、リングまでは上がることなく、無言のままを後にした。