RIZINの榊原信行実行委員長が16日、ツイッターを更新し、総合格闘技イベント「RIZIN.14」(12月31日、さいたまスーパーアリーナ)での那須川天心(20)との試合を中止する意向を表明したボクシングの5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)の誤解が解け、予定通り試合を行うと発表した。

「フロイド・メイウェザー選手とのミスアンダースタンディングは解決しました。彼は12月31日大晦日にRIZIN.14のリングで那須川天心選手と対決します」(原文のまま)

メイウェザーと那須川の対戦は、5日に都内で行われた会見で発表された。メイウェザーは、その席上で「那須川選手は若く、強く、速い。負けていないことも、彼の正しさを証明していると思う。並の選手ではない。米国を飛び出して自分の力を試したことはない。機会を与えてくれて感謝しています」と那須川戦実現を喜んだ。一方、那須川も「自分は、何のルールでもいいです。蹴りがありでも出来ますし、相手の土俵でボクシングのルールで戦って、パンチのルールで戦ってもいいかなと思っています」と、ボクサーのメイウェザーの土俵である、ボクシングルールでの対戦を受け入れる構えを示した。

ところが会見からわずか3日後の8日、メイウェザーが自らのインスタグラムで「私、フロイド・メイウェザーは、那須川天心との公式戦には1度も同意していないことを、はっきりさせたい」と主張。会見では全世界で中継が行われることも明らかにされたが、メイウェザーはオファーはRIZINの選手を選んでの3分3回のエキシビションで「純粋にエンターテインメントで、公式戦ではなく、世界への中継もないと聞いていた」と公式戦とは考えていなかったと指摘。RIZIN側との見解の相違が浮き彫りとなっていた。

榊原実行委員長は、メイウェザーと並んで拳を握り締めた写真をアップし「詳細は日本に戻った時に記者会見で話させて頂きます」とツイート。米国でメイウェザーと会談した模様で、帰国後、その詳細を明らかにすると約束した。