ボクシング元WBC世界バンタム級王者で現WBC同級1位のルイス・ネリ(24=メキシコ)が、またも体重超過の失態を犯した。

23日(日本時間24日)に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで元IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)とのWBC世界同級挑戦者決定戦に向けた前日計量が22日(同23日)、同地で開かれ、ネリはリミットの118ポンド(53・5キロ)を1ポンド(約400グラム)上回る119ポンド(約53・9キロ)で計量失敗した。

米メディアによると、再計量の意思を示さず、ネリの1ポンド超過が確定。このため、ロドリゲス陣営は金銭的なペナルティーを科しての試合を拒否。試合キャンセルが決まった。今年5月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ準決勝で現2団体統一同級王者井上尚弥に2回TKO負けしたロドリゲスの再起戦でもあった。

ネリは18年3月、山中慎介との再戦で体重超過してWBC世界バンタム級王座をはく奪。WBCから6カ月の資格停止処分を受けていた。また17年8月、WBC世界同級王者だった山中への挑戦後、禁止薬物の陽性反応が出て物議を醸した。