格闘技イベントRIZIN23大会(8月10日、ぴあアリーナMM)に参戦する朝倉海(26)が4日、YouTube上で練習を生公開した。キレのあるシャドーを披露し、扇久保博正(33)とのバンタム級王座決定戦に向け、調子は万全。「いよいよ来たなという感じ。調整もうまくいって完全に仕上がったので、楽しみ」と自信をみせた。

昨年は大きな浮き沈みを経験した。8月のRIZIN18大会でRIZIN、ベラトール2団体のバンタム級王者堀口恭司に1回KO勝ち。大金星で一気に名を高めた。その堀口が膝のけがのため11月にRIZINバンタム級のベルトを返上。そのベルトをかけ、大みそかにマネル・ケイプと王座をかけて戦ったが2回TKOで敗れた。コロナ禍で試合ができないこの約7カ月間は一から自分の技術を見直してきた。「負けた状態で終わっている。そこから弱いところを見つめ直し、成長して強くなった。その進化した部分を見てほしい」。新たな姿で2度目のベルト戴冠のチャンスをつかむつもりだ。

格闘技の試合ができなかったこの数か月間は、兄未来(みくる)とともに人気YouTuberとして、エキシビションマッチやスパーリングを行ってきた。だが、格闘家として真の表現の場はやはりリング。「期待してくれている分、面白い試合を見せたいという思いが強い。僕の本気の戦いはRIZINの試合で見せる。本気の試合を楽しみにしていてください」と予告した。