「N-1 VICTORY」決勝が行われ、中嶋勝彦(33)が拳王(36)に勝利し、史上初の連覇を達成した。

10日大阪大会でGHCヘビー級王者の丸藤正道(42)に挑戦する。

同ユニット「金剛」同士となった一戦。20分に及ぶ激しい殴り合い、蹴り合いとなった。終盤、中嶋は強烈な右の張り手でふらついた拳王にダイヤモンドボムをさく裂させ、3カウント。20分の戦いに終止符を打ち、拳王とガッチリ握手し、健闘をたたえ合った。

トロフィーを手にした中嶋は「今年も俺のもとに来た」と喜んだが、気持ちはすでに丸藤とのタイトルマッチに切り替えていた。解説を務めていた丸藤を呼び出し「N-1というすごい過酷なリーグ戦を勝ち上ってやっとあなたのところにたどり着いた。大阪であなたの持つGHCのベルトを俺が奪います。しっかりと磨いておいてください」と挑戦状をたたきつけた。

昨夏に金剛に加入し、N-1初優勝。11月に潮崎の持つGHCヘビー級に挑戦するも、42分の死闘の末に敗れた。蹴りの威力やスピードなど力を付け、この日金剛のリーダー拳王に1年間成長した姿を見せた中嶋。16年10月以来2度目の戴冠に向け「大阪にすべてをかける」と意気込んだ。