ボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位尾川堅一(33=帝拳ジム)が大舞台の世界戦に向け、計量をクリアした。27日(日本時間28日)に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で同級2位アジンガ・フジレ(25=南アフリカ)とIBF世界同級王座決定戦を控え、26日(同27日)にはMSG内のHuluシアター入り口で前日計量に臨んだ。129・6ポンド(約58・7キロ)でパスしたフジレに対し、130ポンド(約58・6キロ)でクリアした。

フジレと約17秒間におよぶ最後のフェースオフ(にらみ合い)を展開した尾川は最後に握手を交わして健闘を誓い合った。「無事に計量が終わりました。今回は(21日から)ニューヨークに入っても常に状態が良いと言ってきましたが、体の疲労感も無く、最後まで調子良かったです」と帝拳ジムを通じて好調ぶりを示した。

またIBFルールで試合当日8時には、10ポンド(約4・53キロ)増が上限の当日計量も残っているが「あとはこれから食べて飲んで、どれだけ身体が吸収、回復してくれるかというところです。今は食事も楽しみですが、明日の試合も本当に楽しみです」と気合十分。禁止薬物の陽性反応が出てテビン・ファーマー(米国)とのIBF世界同級王座決定戦勝利が無効試合となった17年12月から約4年。待望の世界挑戦に向けて準備は整った。