プロボクシングWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)が7日、さいたまスーパーアリーナでWBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)との3団体王座統一戦に臨む。3日には横浜市内で井上と並んだ公式会見に出席。自身初となる4団体統一王者への強い意欲を示した。ドネアとの主な一問一答は次の通り。

    ◇    ◇    ◇

-井上と2年7カ月ぶり

ドネア 「今、現在は感謝の気持ちいっぱい。この再戦決まったこと、その日を迎えられること。井上選手がこの試合を受けてくれたこと、日本が温かく迎えてくれたこと。すべてに感謝している。自信にあふれている」

-残り4日間の過ごし方は

ドネア 「今まさにモチベーションは高い状態でこの日を迎えている。ここから4日間も同じ気持ちに維持していく。今、瞑想(めいそう)している時にも、自分自身こそが最強である、統一王者にふさわしい選手であると、自分の中で念じている。それを4日間、持続して過ごす」

-井上との再戦は難しい

ドネア 「まったく難しく感じていない。本当に興奮し、ワクワクしている状態。彼のことを既に知っていることも自分の気持ちを高めてくれる。彼がどんなに素晴らしい相手かを知っているということも、自分にとっては当日に向けて楽しみだ」

-この試合の意味は

ドネア 「大変モチベーションも高く、たくさんの思いを抱えている。これこそがキャリア最大の1戦になると確信している。この試合で勝つことで、私がまだ達成していない4団体統一王者という目標に近づける。本当に本当に大きな意味合いがある試合だと思っている」

-井上戦後、すぐに4団体統一戦をしたいか

ドネア 「はい、そのように思う。常に4つのベルトを獲得する、4団体を統一するということを自分の中で視覚化している」

-井上が変わった部分は

ドネア 「井上選手より強く、より良い選手になっている。お互い最強を目指しているし、井上選手も変化はあると思う。私の中の大きな変化はモチベーション、集中力だ。やはり井上選手に勝つという確固たる目標があるので気持ちが違う」

-前回対決後、井上と再戦したら勝てると言っていた

ドネア 「あの1戦目直後から私の中の心に火が付いた。炎が燃えている。試合には負けたが、自分のベストの状態ではなかったという気持ちからくる炎だと思う。この試合に向けてより1戦目よりも高いし、自信もより大きくなっている」