元K-1スーパーライト級王者の安保瑠輝也(27)が体重27キロ差の劣勢をはねのけ、2000年代、K-1で「マルセイユの悪童」と恐れられた暴れ者、シリル・アビディ(46=フランス)に3回KO勝ちした。

無差別級スペシャルワンマッチ1分3回で激突。3回に左フックで仕留めた。当日計量で107・7キロのアビディに対し、80・6キロの安保が殴り勝った。1回に2度、2回にも1度ダウンを奪っていた。

試合後、安保は「引退して、もう長いことたっていますが、1カ月前のオファーにも関わらず。僕との対戦を受けてくれたアビディ選手、みなさん。大きな拍手をお願いします」と小学時代からあこがれて見てきたK-1ヘビー級の元戦士に敬意を表した。K-1離脱後、初試合でもあった安保は「今回、僕がBreaking Downに参戦する行動は賛否両論あると思う。オレとしてはプロの選手でも面白い試合したり、魅力ある選手がいる。Breaking Downで格闘技を知った人も多くいると思う。プロの試合とかも同時に興味を持って見てもらえれば」と出場の意図を口にした。

16年ぶりの来日でヘビー級を主戦場とし、現役時代は身長190センチ、体重109キロの体格だったアビディの重く、強烈なパンチとキックを徹底ガード。名前のあるファイターから白星を奪った安保は「僕が今よりも有名になりたくて出さしてもらったけれど、本質は格闘家。強い選手にどんどん挑戦するのが志なので、それを体現していきます」と決意を新たにしていた。

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