プロボクシング元日本ミニマム級王者石沢開(26=M・T)が世界ランキング再奪取を目指して再起2戦目に臨む。12日、東京・有明アリーナで開催されるTreasure Boxing4大会に参戦。WBO世界ライトフライ級13位ビンス・パラス(24=フィリピン)とのフライ級8回戦を控え、11日には都内で前日計量に臨んだ。100グラム少ない50・6キロでクリアしたパラスに対し、石沢はリミット50・7キロでパスした。

22年4月、当時のWBO世界ミニマム級王者谷口将隆(ワタナベ)に挑戦する前日計量で体重超過。23年6月にジェイセバー・アブシード(フィリピン)とのフライ級8回戦で5回KO勝ちして再起していた。19勝(15KO)2敗1分けという実績の持ち主となるパラスが笑顔をみせながら並び立った姿を横目に、石沢は「計量を見ても分かる通り、ニコニコしているが、戦いは好戦的」と警戒心を深めた。試合決定前にはメキシコに単身修行した石沢。心身とも成長したことを証明する舞台となる。