ボクシング日本男子の現役最年長記録を更新し続ける46歳、野中悠樹(ミツキ)が、東洋太平洋スーパーミドル級タイトルに挑む。

同級9位の野中は21日に大阪・堺市の所属ジムで会見に臨んだ。4月6日に大阪・堺市産業振興センターで同級3位ローハン・マードック(オーストラリア)と空位の同級王座決定戦12回戦に臨む。「(ミツキジムへの)移籍3戦目でタイトル戦ができることに感謝したい。かなりの実力者で過去一の相手。目指している世界に行くために避けられない相手なので、勝てば夢が広がると思う」と語った。

野中は昨年6月、日本スーパーミドル級王座決定戦で帝尊(たいそん)康輝(一力)に判定負け。その後に去就は保留していたが、渥美ジムから移籍して世界を目指す決断を下した。

かつてはスーパーウエルター級とミドル級で日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックとアジアのタイトルを獲得した。唯一届いていないのが世界戦の舞台。「年齢のことは考えていない。負けたら終わりという意識もなく、勝てば目標の世界に近づくという気概で戦う」と意気込みを示した。

ジムの中村会長も、野中のために世界への道筋を作ろうと必死に探っている。「世界的にもこの年齢で現役は珍しいと思う。(今回の試合に)勝って可能性があれば、(世界戦を)やってやりたいという思い」。世界的に壁が分厚い階級。それだけに挑戦する意味も深く重い。可能性を求めてまずは4月、アジアの壁を突破する。【実藤健一】