第8試合でイゴール・タナベ(23=セラヴィー)と対戦予定だったストラッサー起一(42=総合格闘技道場コブラ会)がリングに上がり、マイクを握った。

この一戦はタナベが前日22日の公式計量で規定体重(77キロ)を3・25キロも超過したため、中止となっていた。

ストラッサーは神戸のファンを前に「ひとつだけ言わしてください」と前置きして「イゴール、ええ加減にせえよ、コラ! お前、準備期間あったはずや。プロとして失格や。軽いリングやないねん。最高峰の素晴らしいRIZINのリング、ケージや。生半可な気持ちで上がれるケージじゃないねん。それはみんな分かってほしい」と叫んだ。 続けて「俺も42歳、死ぬ気で数カ月、この日のために仕上げてきて。最高の状態で今日ここに上がってる。ほんとはみんなの前で試合して、勝って、42歳の魂、見せたかったよ。イゴール、お前も家族おる、守るものもたくさんある。俺もあんねん。俺も家族おんねん、死ぬ気でやってんねん。分かってくれよ!」といかに完璧なコンディションでこの日に備えてきたかをアピールした。

その上で、ストラッサーは器の大きさを見せた。「だけどな、完璧な人間なんておらん。失敗は絶対ある。俺もたくさん失敗してきて今がある。だから今回の失敗、次に生かしてくれ。俺はお前を許す! もしお前がまだウエルター級でやる気持ちあるんやったら、お前の挑戦、俺が受けてやるよ! 俺もまだまだこれから頑張るよ。42歳の魂見せる。やったるよ」とイゴールを許したことを明言した。

ストラッサーは最後に「榊原さん、俺のこの怒り、どうしてくれるんすか! 超RIZIN出させてくれ!」と榊原信行CEOにアピール。これを受け、同CEOも7月の「超RIZIN3」で試合を組むことを約束した。