ムエタイのRWS(ラジャダムナン・ワールドシリーズ)は23日、バンコクのラジャダムナン・スタジアムでプレリミナリーファイト(前座試合)を含めて7試合が行われた。

メインカードの1試合目である第4試合(126ポンド=57・15キロ契約)にRWSデビュー戦となる品川朝陽(大会には朝陽・PKセーンチャイジムとして出場)が登場。ペットウェウワー・キアチャッチャイ(タイ)を1RでKOした。

朝陽は開始早々、相手がガードする頭部に強烈な左フックを見舞い、ダウンを奪った。解説の“天才”吉成名高も「ガードの上からですけど、たたき壊しましたね。ヤバいっすね」と話した力強いパンチで主導権を握った。

朝陽はその後も攻撃の手を緩めなかった。ダウンとは認められなかったものの、カーフキックで相手を転がす場面もあった。

そして最後は顔面への攻撃を意識させての左ボディ。この一撃を受けたペットウェウワーはもん絶して立ち上がれなかった。吉成は「あれはヘビー級の倒し方ですから。一発で。なかなかこの階級では見ないですね」と朝陽をたたえた。この一撃がRWSの「PAIN OF THE NIGHT(今夜1番の痛み)」にも選ばれた。