プロボクシング帝拳ジム所属のトップランカー3選手が“タイトル前哨戦”に臨む。5月18日、東京・後楽園ホールで開催されるWHO,S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXTのカードが12日、発表された。日中タイ友好6 VS 6親善試合が組まれ、WBOアジア・パシフィック・フェザー級5位中野幹士(28=帝拳)がメインに登場。サタポーン・サアット(タイ)との128ポンド契約体重10回戦に臨む。セミではWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級1位矢代博斗(27=帝拳)がバンタム級8回戦でザオ・ジュン(中国)と激突。日本スーパーウエルター級1位玉山将弥(30=帝拳)がチェン・フェン(中国)との同級8回戦に臨むことが、それぞれ決まった。

同日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで出場選手が会見に出席。日本、東洋太平洋ランキングでも6位に入る中野は今年1月以来のリング。4連続KO中で「今回はメインに抜てきしていただいた。メインにふさわしい見応えのある試合をしたい。今回の試合に自分が勝つことしか考えていない。試合が終わってから流れが決まる。良い形で勝つことができるように頑張る」と意気込んだ。

昨年9月以来、約8カ月ぶりの試合となる矢代は「5月18日の試合に向かっている。勝てば、もしかしたら(タイトル挑戦が)あるかもしれない。勝っていけば次につながると思っている。次に向けて頑張っていきたい」と抱負を口にした。また昨年7月の左ひじ手術からの復帰戦となる玉山は22年11月に足名優太(金子)に判定負けして以来の再起戦でもある。リングネームも「将也」から「将弥生」に変更しての初戦。「次、勝てばいろいろ見えてくるものがあるが、前回敗戦している。その間、手術をして復帰戦になる。いつも以上に何が何でも勝つ、判定でもKOでも勝つ気持ちでやるつもり」と気合を入れ直していた。