プロボクシング元世界2階級制覇王者・京口紘人(30=ワタナベ)が5月11日、韓国・仁川で臨むIBF世界フライ級9位ビンス・パラス(25=フィリピン)との世界ランカー対決に向け、17日に東京・五反田の所属ジムで会見した。パラスとは18年5月、IBF世界ミニマム級王者としての2度目防衛戦で対決しており、約6年ぶりのリマッチとなる。

現在、フライ級の世界ランキングではWBA2位、IBF4位などに入っている京口は「3階級制覇、世界挑戦まで突っ走りたい。自分自身も階級を上げ、パワーアップを実感し、僕の方が上回っている。KOのチャンスはくると思う」と静かに燃えた。

6年前の初対決では京口が3回、パラスの左フックを浴びてダウンを喫しながらも中盤以降に左ボディー、ワンツー、さらにラッシュを重ねて圧倒した。その後、パラスも階級を上げ、昨年には世界ランカーの花田歩夢(フリー)、元日本ミニマム級王者石沢開(M・T)を下すなど日本人キラーぶりをみせつけてきた。1発の怖さもある。京口は「パンチがあるのは周知のところ。僕も1度ダウンを奪われている相手なので、しっかり返り討ちしたい。僕に取っては3階級制覇への最後のステップ。大事な1戦として勝ちたい」と気合を入れていた。

同興行には同門で同期の元WBO世界ミニマム級王者谷口将隆(30=ワタナベ)がライトフライ級転向2戦目としてジェイセバー・アブシード(29=フィリピン)との同級8回戦に臨む。また東洋太平洋ミドル級王者竹迫司登(32=ワールドスポーツ)が同級5位テイジ・プラタップ・シン(37=オーストラリア)との初防衛戦に臨むことも決まっている。