プロボクシング元WBO世界ミニマム級王者谷口将隆(30=ワタナベ)が海外でライトフライ級転向2戦目に臨む。5月11日、韓国・仁川で控えるジェイセバー・アブシード(29=フィリピン)とのライトフライ級8回戦に向け、17日に東京・五反田のワタナベジムで会見に臨んだ。昨年8月、同級で日本、アジアの王座を獲得してきたベテラン堀川謙一(三迫)に判定勝ちして以来、約9カ月ぶりとなる同級転向2戦目となる。

堀川戦であごを骨折した影響で試合間隔が空いたものの、谷口は「実戦は半年以上できなかった分、体力強化してきた。ミニマム級よりはライトフライ級の方が体格的にも適性だと思っていた。1・3キロ差は大きいし、この階級になじんできた」と手応えを示した。あご骨折のため、スパーリングは今年2月末からの開始となったが「準備期間は十分。8月よりも強い姿を見せられると思う」と自信の表情を浮かべた。

現在、ライトフライ級はWBAスーパー、WBC王者寺地拳四朗(BMB)を筆頭に、元WBC王者矢吹正道(LUSH緑)、WBC1位岩田翔吉(帝拳)ら日本人の有力選手がひしめている。谷口は「にぎわっているライトフライ級で存在感をみせていきたい」と決意を新たにしていた。