ボクシングWBC世界フライ級王者寺地拳四朗(33=BMB)が「同級最強」を証明する統一戦に臨む。13日、東京・両国国技館でWBA世界同級王者ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)との王座統一戦を控え、11日には都内で会見に登場。強気発言を連発し、日本人2人目となる2階級での王座統一の自信を口にした。世界主要4団体の同級王者全員が世界戦を行う3月。ユーリ阿久井を下し「フライ級ウォーズ」の頂点に立つ意気込みを示した。
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寺地の胸は高揚感に満ちあふれた。都内のホテルで開催された公式会見で、再びユーリ阿久井と顔を合わせ「何も変わらない。コンディションも体調も良く、すごくワクワクしている」と自信の笑みを浮かべた。ライトフライ級でWBAスーパー、WBC王座を統一しており、今回は4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)に続く、日本人2人目の2階級での王座統一を狙う。
寺地 ユーリ選手は本当に強いので、練習から集中して緊張感を持ってできている。すごく良い試合になると思う。まあ僕が勝ちますけど。
強気発言の裏付けは、通常よりも多めという約160回ものスパーリング数にも表れる。「常に自信を持って練習しているので。それが言葉に出ただけかな」と真意を明かしたが、ライトフライ級時代の戦績を見れば、フライ級最強を証明する「日」は近い。
同じ興行でWBO同級タイトル戦に出場する王者アンソニー・オラスクアガ(米国)とは23年4月、挑戦者の京口紘人(ワタナベ)には22年11月にそれぞれ勝利。今月29日にIBF同級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)に挑戦するIBF世界ライトフライ級王者矢吹正道(LUSH緑)にも22年3月に勝った。矢吹が勝てば、自然と寺地の最強が証明されることになる。
今月3日の公開練習で、寺地は王座統一に成功した場合に「上にいく可能性はある」とスーパーフライ級転向も示唆した。ただ、フライ級で史上初の4団体統一という快挙を成し遂げられるチャンスでもある。「僕の強さを見せられる試合ができれば。楽しみにしておいてもらえればうれしい」と余裕の表情。減量も残り1キロ強。13日から勃発する3月のフライ級ウォーズの中心には、寺地がいる。【藤中栄二】

