大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)での新十両昇進を決めたモンゴル出身の大翔鵬(22=追手風)は28日、埼玉県草加市の部屋で会見し、昨年秋場所から何度も昇進のチャンスがあっただけに、入門から3年半での昇進に「長かった」と苦笑いした。

 母親の留学にともなって小学校4年から日本で暮らしてきた。中学2年の終わりごろから本格的に相撲を始め、高校卒業と同時に入門。「いいかげんで面倒くさがり」(大翔鵬)な性格が災いしてきたが、やっと関取の座をつかんだ。

 「ずっとついてきた鶴竜関を目標にしています。普段の立ち振る舞いなど、自分の中で見本となっている」と言い、締め込みも鶴竜と同じ青色にする予定。「目標はとりあえず勝ち越し。勝ち越してから、次の目標を決める」と語った。