三段目の優勝争いは、7戦全勝で並んだ東71枚目の栃幸大(19=春日野)と、西8枚目の魁勝(22=浅香山)による、千秋楽の優勝決定戦に持ち越された。

 6戦全勝で3人が並んだこの日の7番相撲で、栃幸大が勝って全勝をキープ。6戦全勝同士の対戦で魁勝が西45枚目の舛乃山(27=千賀ノ浦)を破り、7戦全勝で2人が並んだ。

 先に取組を終え、優勝決定戦進出を決めた栃幸大は「今場所は、しっかり体が動いている。緊張より、悔いのないよう思い切って、ここまで気合でやってきました」と胸を張った。これまで5勝が最高で、7戦全勝は「まだ実感がありません」。部屋では前頭栃ノ心が幕内優勝争いでトップに立ち、序ノ口でも塚原が7戦全勝で優勝決定戦に進んだ。「春日野部屋は絶好調。自分も頑張ります」と満員のファンで埋まる千秋楽の土俵を見据えた。

 魁勝は今場所、それまでのしこ名「魁盛王」から「前から付けたいと思っていた」と、父(勝美さん)の1文字を入れた魁勝に改名した。千秋楽の28日は、23歳の誕生日。勝って花を添えたいところだ。元大関魁皇の浅香山親方が率いる部屋の第1号関取も、今後の目標になる。「幕下上位に定着できるように頑張ります」と話した。