日本相撲協会は1月31日、大相撲春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を決めた。新十両は、炎鵬(えんほう、23=宮城野)と貴公俊(たかよしとし、20=貴乃花)の2人。

 炎鵬は、日本国籍未取得の横綱白鵬が将来、部屋を興した際の内弟子として入門。約100キロの小兵ながら、昨年春場所の初土俵から、わずか1年のスピード出世で関取の座を射止めた。

 また貴公俊は、貴乃花親方が部屋を興してから貴ノ岩、貴景勝、貴源治に続く4人目の関取。貴源治は一卵性双生児の弟で、史上初めての双子関取誕生となった。

 大相撲初場所で、炎鵬は東幕下6枚目で4勝3敗、貴公俊は同7枚目で5勝2敗。通常、この番付のこの成績では昇進はないが、初場所の成績で十両から幕下陥落力士が大量7人も出ると思われ、異例づくしの昇進となる。

 なお再十両は矢後(尾車)、照強(伊勢ケ浜)、志摩ノ海(木瀬)、翔猿(追手風)、明瀬山(木瀬)の5人となった。