勝ち越しを決めている横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、関脇逸ノ城に完敗した。立ち合いから突き3発で、一気に押し出された。

前日10日目の平幕遠藤戦で勝ち越しを決め、この日は7敗と後がない相手だけに、精神面では優位に立てる要素がそろっていた。

だが幕内最重量227キロの相手に、重さを感じる暇もなく土俵を割り、首をかしげた。支度部屋に戻ると、終始無言を貫いた。

12日目は関脇御嶽海の挑戦を受け、その後は鶴竜、白鵬の両横綱との対戦も控えている。