幕内最重量の西前頭4枚目逸ノ城(25=湊)が、226キロの巨体を揺らしてナニワの街を疾走した。通常は車で約30分の大阪・大東市の部屋から場所入り。ところが高速道路が事故渋滞に見舞われ、一般道に切り替えたがこれも大渋滞で、普段の2倍以上の時間がかかった。会場付近で車を降りると猛然とダッシュし、会場内も階段を駆け上がって支度部屋に午後3時37分に到着。この日の土俵入りが始まる約10分前だった。

すでに化粧まわし姿の幕内力士も多かったが、5分で早着替えし、事なきを得た。約300メートルを走り続けた逸ノ城は「汗びっしょりだった」と苦笑い。取組は栃煌山を小手投げで破って3連勝し、付け人も「意外とスタミナあるんですよ」と得意顔だ。自身も「部屋の前で時々走っているからね。部屋で2番! 下からだけど」と笑っていた。