かど番大関栃ノ心(31=春日野)が軍配差し違えで星を落とし、2勝4敗となった。玉鷲に圧力に耐えきれず、土俵際ではたいた。もの言いがつき、玉鷲の体が落ちるより先に自分の左足が着いたと判断された。

「微妙だった。軍配もどっちに上がったのか全然見えなかった」という。「右差しが1度入ったんだけど…。(玉鷲が前に出るのを)ぎりぎりまで押さえてと思って、土俵に上がったけど(引くのが)ちょっと早かった」。相撲の内容が悪いとあって、黒星を素直に受け止めた。

立ち合いで当たる強さは徐々に戻ってきた。場所前に不安だった右膝、左肩も問題ないほどまで回復した。ただ「立ち合いが、まだ高いよね」とこぼす。

膝に爆弾を抱える右足から、土俵下に落ちた。「ドキッとしたよ。大丈夫で良かった。今日は“13日の金曜日”でしょ。嫌いなんだよな」。なかなか好転しない状況に愚痴がこぼれた。