全国学生相撲選手権で学生横綱に輝いたデルゲルバヤル(日体大4年)が、角界入りに向けて大相撲の鳴戸部屋で研修を開始したことが22日、分かった。外国出身者が新弟子検査を受けるためには、相撲部屋での研修が必須。協会関係者によると、研修期間は半年から1年だという。モンゴル出身のデルゲルバヤルは、まずは鳴戸部屋で角界のイロハを学ぶことになった。

鳴戸親方(元大関琴欧洲)と同じ日体大が縁で、同部屋での研修が実現した。研修はすでに21日から開始。電話取材に応じた鳴戸親方は「これからいろいろなことを教えないといけない。アマチュアとプロの違いだったり、相撲部屋での生活やしきたりなど、教えることはたくさんある」と話した。半年以上の研修期間を経て、私生活などに問題がなければ、鳴戸部屋所属として新弟子検査を受ける見込みとなっている。

デルゲルバヤルは学生横綱になったことで、幕下15枚目格付け出しの資格を持つ。鳴戸親方は「強いだけではダメ。やっぱり日本人から愛される力士にならないといけない」と人間性も重視した。

◆プレブスレン・デルゲルバヤル 1997年4月9日生まれ、モンゴル出身。千葉・日体大柏高3年時にインターハイのレスリング男子120キロ級で優勝。日体大で相撲を始め、3年時に全国大学選抜宇佐大会個人で優勝、4年時に全国学生選手権個人に優勝して学生横綱に輝く。187センチ、155キロ。