大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)を、初のかど番で在位4場所目を迎える大関朝乃山(26=高砂)が3日、新年の稽古始めで汗を流した。

7時から稽古を始め、基礎運動で体をほぐし、幕下力士と20番取った。年末は12月29日に稽古を納め、30日こそ休んだものの、大みそかの31日、年が明けての元日、そして前日2日と3日連続で稽古場に下り四股、すり足、てっぽうなどで体を動かしていた。年末年始は例年、故郷の富山に帰省していたが、コロナ禍の折、今年はそれもかなわず。その分は“本業”に集中して時間を過ごした。

電話取材に応じた朝乃山は、昨年の11月場所を序盤で途中休場した右肩の痛みについて「大丈夫です。あとは本場所で痛みが出ないように稽古したい」と不安材料は払拭(ふっしょく)されたようだ。新年の目標は、昨年末の「来年の目標」を聞かれた時と同様の答え。「大関の1つ上を目指したい。そこを目指すには大関で優勝しないとその話は出てこない。そこが一番だと思います」と話した。

外出もままならないコロナ禍で、何かと精神的安定を維持するのが難しい状況が続く。それをコントロールするすべも、メリハリをつけることで徐々に身に着けてきたようだ。帰省は出来なかったが「寂しさとか窮屈というのはなかった。正月番組とか気にしていた格闘技(RIZIN26大会)も付け人と一緒に見たりして過ごすのは、すごい楽しかったしリフレッシュにもなった」と振り返る。RIZINを見終わり「何というか興奮して自分も頑張ろうという気持ちになれた」と、すっかり“感化”されたようだ。

かど番で迎える初場所の初日まで、ちょうど残り1週間。「かど番という、崖っぷちに追い込まれているけど、変に意識したくないし、出場するからには勝ち越しじゃなく優勝を目指して頑張りたい」言葉の端々に、気合を込めて話していた。