東前頭7枚目の明生が2敗をキープした。1敗と好調の明瀬山が相手だったが、迷いのない踏み込みで立ち合いから圧倒。のど輪を交えて突っ張り、最後は右おっつけ、左差しで寄り切った。6日目からの連敗を引きずらない内容に「前に出ようと思ってやったので良かった。集中して攻めようと思っていた」と、納得の表情を浮かべた。

場所前の昨年12月に部屋で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、兄弟子の前頭天空海ら計11人が入院した。初場所の出場可否が懸念される状況だったが「先のことは考えず、できることをやってきた」と、淡々と調整を進めてきたという。全勝の大栄翔を2差で追いかける展開。19年秋場所では9日目まで1敗を守るなど、先頭争いの緊張感は経験済みだ。新三役を目標に掲げる25歳は「一番一番集中してやっていくだけ」と自らに言い聞かせた。