大相撲初場所でかど番脱出を果たし大関朝乃山(26=高砂)が20日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた合同稽古の初日に参加した。平幕の阿武咲と明生を指名して、11番取って8勝3敗。「同世代ですし、来場所も当たる地位にいると思う。切磋琢磨(せっさたくま)していきたいという気持ちで2人を指名しました」と明確な狙いを持って合同稽古に臨んだ。

2人を相手に相撲を取り「自分の相撲が雑ということは相手に攻められているということ。なかなか右四つになれてないということが分かった」と発見があったという。部屋には関取が自身しかおらず、関取衆が集まる合同稽古は貴重な場になっている。大関として初優勝を狙う春場所(3月14日初日、両国国技館)に向けて、「普段出来ない人と稽古できる。ケガしないようにしっかり稽古して頑張りたい」と口にした。

稽古後には稽古を見守っていた春日野親方(元関脇栃乃和歌)から声を掛けられた。「相撲が雑だったのでアドバイスをいろいろといただいた。しっかり頭の中に入れていきたい」。6日間の合同稽古で、さまざまなことを吸収する。