幕内経験者で関取復帰を目指す東幕下8枚目の友風(27=二所ノ関)が、部屋を転籍して初めての取組で白星発進を飾った。

西幕下8枚目の藤青雲(24=藤島)と右四つに組み合い、投げの打ち合いを制した。物言いがつく際どい勝負となったが、行司軍配通り。すくい投げで気鋭の若手を下した。

友風は幕内だった19年九州場所2日目の取組で、土俵下に落下した際に右膝を負傷。右膝関節脱臼で7場所連続休場となったが、懸命なリハビリで昨年3月の春場所に西序二段55枚目で復帰した。

尾車部屋の閉鎖に伴って1月の初場所後に、中村親方(元関脇嘉風)らと二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が師匠を務める二所ノ関部屋に転籍した。「すごく環境も良くて(元)尾車部屋力士にもよくしていただいている。場所前も三番稽古で(二所ノ関親方に)胸を出してもらっていた。ためになることがいっぱい」と感謝していた。