2021年秋場所後に引退した元横綱白鵬の宮城野親方(37)が、最後の横綱土俵入り、断髪式を行う。午前11時の引退相撲開始を前に、午前10時に開場。最後の土俵入りは、太刀持ちに大関貴景勝、露払いに関脇豊昇龍を従えて行うことが、来場者に配布された式次第で発表された。

貴景勝は22日まで行われた初場所で3度目の優勝を飾り、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)は連続優勝、横綱昇進を目指している。横綱照ノ富士が休場した初場所では、4場所連続の平幕優勝を阻止した「看板力士」。史上最多の優勝45回など、数々の記録を打ち立てた大横綱の最後の勇姿に花を添える。

豊昇龍は昨年11月の九州場所では、関脇で11勝を挙げるなど、次期大関候補の呼び声が高い。初場所は左足首を痛めて途中休場したが、再出場して8勝7敗と勝ち越し。負けん気の強さは叔父の元横綱朝青龍譲りだ。白鵬にとっては、モンゴル出身の先輩横綱で、ライバルでもあった朝青龍のおいを、大銀杏(おおいちょう)を結って行う最後の土俵入りの露払いに指名。貴景勝とともに、今後の相撲界を引っ張っていってほしいという、期待の高さの表れとなった。